仕事をするうえで悩むことはたくさんあると思います。家庭の事情・職場の環境など理由は人それぞれですが、考え抜いて退職を決めたとき、すぐ行動に移せますか?急に辞めることで起きる影響や、上司・同僚からの反応などを考えてしまうと自分で伝えるのが難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。そんなときに頼れる、退職代行というサービス。
この記事では退職代行の概要やメリット・デメリット、実際の利用事例などを紹介します。
退職代行とは
退職代行とは、退職の意思を伝える役割を専門業者が肩代わりして行うサービスのことです。
利用者は直接会社に連絡することなく、代行業者に退職の手続きを依頼します。特に、退職を伝えづらい上司や会社の文化に悩む方にとって、心強い味方となる存在です。
今は退職代行サービスの利用者がとても増えている傾向にあり、サービスを提供する業者も増えています。特に20代の若年層での利用が顕著で、2024年の調査では、20代の約18.6%が退職代行を利用したと報告されています。
年末年始や年度末は、仕事や生活環境をリセットするタイミングとして退職をする人が多いようですが、連休後に退職代行を利用する人が増加しているようです。
連休の間にゆっくり休む時間が取れますが、冷静に考えて自分の働き方を見直したり、連休明けに仕事に戻ることへのストレスを強く感じることもあるようです。

この環境がつらい。…と思っても、言い出すのはとても難しいですね。
退職代行サービスモームリ
リーズナブルな料金設定と迅速な対応で、多くの利用者から支持を受けています。
24時間365日、LINEやメールでの無料相談が可能です。
正社員・契約社員・派遣社員:22,000円(税込)
パート・アルバイト:12,000円(税込)
最短で当日の退職が可能で、急な退職希望にも迅速に対応します。
メリット・デメリット
退職代行を利用することで得られるメリット・デメリットには以下のようなものがあります。
メリット
- 精神的な負担を軽減
- 辞めたい気持ちはあるけれど、上司に直接伝えることがストレスになるという方でも安心。直接的なやり取りを避けられます。
- 迅速に退職できる
- 代行業者が手続きを効率的に進めてくれるため、スムーズに退職が可能です。多くの場合、即日対応もしてもらえます。
- 有休消化や退職金の交渉サポート
- 退職代行サービスでは、有給休暇の消化や未払い賃金の請求についても交渉を代行してくれる場合があります。
※サービス内容によって違いはあります。
- 退職代行サービスでは、有給休暇の消化や未払い賃金の請求についても交渉を代行してくれる場合があります。
デメリット
- 費用がかかる
- 退職代行サービスは無料ではなく、数万円の費用が必要です。利用料金は業者やサービス内容によって異なりますが、一般的に20,000~50,000円程度が相場です。
- 直接挨拶や謝罪ができない
- 上司や同僚に直接お礼や謝罪を伝えられないため、関係性が気まずく終わる場合もあります。退職後に、暮らしている場所がそのままである場合、どこかで出会って気まずいということもあります。
- 会社によってはトラブルになる可能性
- 一部の企業では、退職代行を利用することに対して否定的な態度をとる場合もあり、トラブルになるケースも。
いろんな事例
退職代行を利用した人たちの事例として次のようなものがあります。
長時間労働や上司のパワハラに悩んでいたAさんは、自分で退職を伝えるのが怖くて退職代行を利用。即日退職ができ、精神的な負担から解放されました。
新卒で入社したBさんは、「お世話になった会社だから辞めづらい」と思い悩みましたが、退職代行を活用して退職。続けなければ…と我慢を重ねても気持ちにも体にも良くないと気付いたそうです。
Cさんの場合は親に相談した結果、退職代行を利用することを勧められたそうです。家族からみても無理をしているのが分かったそうで、ずっと心配をされていたそうです。「もっと自分に合う仕事を探そう」という気持ちで新たな一歩を踏み出しました。
退職代行は「自分では伝えられない」という気持ちに寄り添い、退職という大きなステップをサポートしてくれる頼れる存在です。「誰にも相談できない」「自分一人では無理」というとき、退職代行を利用することで新たな一歩を踏み出せるかもしれません。
退職代行業者ごとのサービスの違い
1. 料金体系の違い
- 固定料金タイプ
一定の料金を支払うことで、すべての手続きを代行してもらえる業者が多いです(相場:2~5万円程度)。 - オプション料金あり
未払い給与や有休消化の交渉を依頼する場合、追加費用が発生する業者もあります。事前に確認が必要です。
2. 交渉対応の有無
- 一部の業者は、会社との交渉(未払い賃金や退職金の請求、有休消化)に対応しています。ただし、労働法に基づく交渉を行うためには、弁護士資格が必要です。
- 弁護士が運営する退職代行業者では、法的に認められた範囲での交渉を全面的にサポートしてもらえるため、会社とのトラブルが予想される場合に適しています。
3. 対応時間の違い
- 24時間対応の業者
「退職代行ニコイチ」などのように、深夜や早朝でも相談や依頼を受け付ける業者があります。時間を気にせず依頼できるのが魅力です。 - 営業時間が限定されている業者
一般的な営業時間内(9時~18時など)にしか対応しない業者もあるため、自分のスケジュールに合わせて選ぶとよいでしょう。
4. 即日対応の可否
- 即日対応可能
申し込み当日に会社への連絡をしてくれる業者も多く、すぐに退職を進めたい方に適しています。 - 日数がかかる業者
手続き開始までに数日必要な場合もあるため、スケジュールを確認しておくことが重要です。
5. 追加サポートの違い
- 転職支援の提供
「退職代行Jobs」のように、退職後の転職活動をサポートするサービスを提供している業者もあります。履歴書の書き方や求人の紹介などを無料でサポートしてくれることがあります。 - アフターフォロー
退職後の会社からの連絡や対応に困った際のサポートを提供している業者もあります。
6. 対象となる雇用形態
- 正社員・アルバイト・派遣社員など、幅広い雇用形態に対応している業者が多いですが、一部では正社員のみを対象にしている業者もあります。自分の雇用形態に適した業者を選ぶことが大切です。


退職代行業者を選ぶ際は、以下の点をチェックしてみてください
- 自分の状況に合ったサービス内容か(交渉の有無、対応時間など)
- 費用は明確か(追加料金がかかるかどうか)
- 口コミや評判(利用者の体験談を参考にする)