『カラダ探し』映画感想(ネタバレあり)|キャスト・ストーリー解説と漫画&小説の違い

礼拝堂

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映画『カラダ探し』は、人気ホラー小説&漫画を実写化した話題作です。赤い人に追われる恐怖と、仲間との絆を描いた青春ホラーとして注目を集めています。この記事では、映画を実際に観た感想をネタバレありで詳しくレビュー。監督やキャスト情報、ストーリーの解説に加え、原作である漫画版・小説版との違いについても比較します。これから鑑賞する方はもちろん、すでに観た方の振り返りにもおすすめの内容です。
2025年9月5日からは、続編にあたる映画も公開されるので、前作のおさらいにも。

目次

映画『カラダ探し』とは?(監督・キャスト紹介)

『カラダ探し』は羽住英一郎監督による2022年公開のホラー映画です。監督は『海猿』シリーズや『暗殺教室』で知られ、テンポの良い映像演出に定評があります。

キャストは豪華で、若手実力派が多数出演しています。

  • 橋本環奈(主人公・森崎明日香)
  • 眞栄田郷敦(伊勢高広)
  • 山本舞香(柊留美子)
  • 神尾楓珠(清宮篤史)
  • 醍醐虎汰朗(浦西翔太)
  • 横田真悠(鳴戸理恵)

ホラー要素と青春群像劇を組み合わせたキャスティングで、幅広い層が楽しめる作品になっています。

映画『カラダ探し』のストーリー(ネタバレあり)

森の中を必死に走る白いワンピースの少女。大事な人形を抱えてある家の中に逃げ込みますが、何者かに侵入されて殺されてしまいます…。

女子高生・明日香はある日から皆に避けられ、孤独な日々を送っていました。
いつものように外で一人昼食をとっていた明日香ですが、井戸から無数の赤い手が出てくる場面を目撃。人気のない所で白いワンピースの少女から「わたしのカラダ探して」と声を掛けられます…。
その夜、赤い人について謎のメッセージを受け取り怖がる明日香。



午前0時………。
明日香を含めた6名が学校の礼拝堂にいました。動揺する明日香達でしたが、謎の「赤い人」に襲われ次々に惨殺されてしまします。
翌朝目が覚めると、昨日と同じ日を繰り返している事に戸惑い、カラダ探しの事を知っていそうな浦西翔太に話を聞きます。
彼女と仲間たちは、バラバラにされたカラダを集めなければ永遠にループから抜け出せないという恐怖のゲームに巻き込まれます。

恐怖はあるものの、皆から避けられ孤独だった明日香は留美子や理恵たちと話せることに安心していきます。
明日香の事をなにかと気にかけてくれる幼馴染の高広。いじられることが多かったが事件を調査する翔太。
篤史は初めから非協力的でどこかに隠れていました。

昼間は対策を考えたり、カフェで思いっきり羽を伸ばしますが、夜になったら恐怖のカラダ探し…。
明日香達女子3人でプールを調べている時、赤い人に見つかりそうになり潜ってやり過ごします。過ぎ去って安心かと思ったら3人ともプールに引きずり込まれてしまいます。

赤い人は容赦なく追い詰めてくるので、貫かれたり吹っ飛ばされたり切られたり。引きずられたり靴箱に押し込まれたり…。音楽かけたり明かりをつけて囮になったりと協力して体を探します。

過去の事件を調べると、8歳の少女の惨殺事件が関係していることを知り、昼間は図書室で話し合いう一同。
何か気になる様子の八代先生。無表情で言葉少なに去っていきます。

ある時は成功、ある時は失敗。そして、ずっと探すことを避けていた篤史もついに皆に協力するまでになりました。
全員そろって海で青春をしたり、赤い人…小野山美子が生まれ育ったという家にも行きます。
廃墟となった薄暗い家は不気味で、真夜中のカラダ探しをしているかのよう。残された物から、赤い人は病気でずっと家にいたこと。エミリー人形を大事にしていたことを知ります。
板でふさがれた怪しい壁を見つけはがしてみると、その暗い穴の中にはエミリー人形が…。直後部屋の扉が閉まり、驚いている間に人形の姿はなくなっていました。

どうしても最後のパーツ…頭が見つからず行き詰っていた一同。そこに巨大な人形が襲ってきます。エミリー人形の面影を残す巨大な人形。皆で必死に逃げるも追い詰められ、なんと理恵が食べられてしまいました。他のメンバーは違う理由により死んでしまったのですが、次の日目が覚めると日常に変化があり、理恵の存在自体が無かったことになっていました。
「もし全員食べられたら…」と動揺する一同。明日香はカラダ探しについて何かを知っているのでは?と八代先生のもとに行きます。八代は、思い出の本を見つけるまで忘れていたのだと語ります。カラダ探しが終わるとその時の記憶が消える…という事実に明日香は驚きます。
こうして皆と仲良くなれたことも無かったことになってしまうのかと悩む明日香。そんな明日香を心配した高広は「俺が覚えている」と約束し、ネクタイピンを渡します。

最後のパーツの行方について、明日香が人形の頭にあるのでは?と話す。プールで見た人形が頭から沈んでいた事もあり、皆で作戦をたてます。
準備を万全にして待ち構える明日香達でしたが、次々に食べられていくメンバー。しばりつけ、何とか頭を回収しましたが、最後は明日香だけになってしまいました。
棺桶に頭を納め、棺に寄り添う明日香が次に目を覚ますといつもの日常でした。
テレビのニュースからはなんと明日香の学校の井戸から白骨化した少女の頭部が発見されたと報道されています。

あのカラダ探しの間の記憶は全て消えてしまい、皆が元の生活を送っていました。
文化祭の実行委員に偶然選ばれたカラダ探しのメンバーたち。
集まる途中で明日香が落としたネクタイピンを高広が拾うと、「明日香!」と呼び止めます。
ネクタイピンのおかげで記憶がよみがえった2人は微笑み合うのでした。

そしてこちらは暗い井戸の中…。小野山美子の事件が載った新聞記事が書き換わり、「遊園地で少女が惨殺」被害者は森崎明日香(8歳)。小野山美子の顔が、幼い頃の明日香に変わっていきました…。


実際に観た感想

映画オリジナルの要素もたくさんありましたが、見た目が小さい子どもの赤い人が襲ってくるという怖さや、ラストに向けての不穏感。全て体を揃えても本当に望む未来が来るのか?という不安はすごくありました。
繰り返し夜がやってきて、死の恐怖と戦いながら仲間と協力していく物語。
漫画ではけっこう残酷描写もあったのですが、映画ではそこまでリアルに描かれてはいないので、スプラッタがダメな方でも大丈夫なのかな?と思いました。人形に頭から食べられるシーンもろこつではなかった。
橋本環奈さんの演技も魅力的で、仲間同士の関係性がリアルに描かれており、単なるホラーではなく青春映画としても楽しめます。

一方で、ホラー映画ファンからすると「もう少し深い恐怖が欲しい」と感じる部分もあるかもしれません。
原作では、カラダがばらけてしまっている人物が「私のカラダ探して」と毎日尋ねてくるのですがそれも無かったので残念にも思う。恐怖演出、ここでもかなりできると思うのですが。
また、八代先生がミステリアスな人物で登場していましたが、本当にちょい役なのがもったいない気もしてしまいました。

映画は映画のストーリーとしてこれはこれで怖かったしドキドキしたけれど、小野山美子の殺された犯人、儀式についてなどは謎のままだったのでどこかモヤっとする終わり方に思えました。
あと、エミリー人形。小説版では、あの人形がおかしい…と語られていましたが、けっきょくなんだったのかもはっきりしないまま、赤い人と合体?して襲ってくるような流れになっていました。
この謎については続編で解明されたりするのかな?

この映画の小説では、映画で語られなかったエピソードもあり、明日香をいじめるように仕組んでいた人物も成敗されるという結末に。おすすめです↓

漫画版・小説版『カラダ探し』との違い

『カラダ探し』はもともとウェブ小説から始まり、その後コミカライズされて大ヒットしました。

  • 小説版:心理描写が細かく、想像力を掻き立てる恐怖が特徴。人間関係や絶望感がより強調されています。
    各キャラクターの視点でより細かな心理描写があるので楽しい。
  • 漫画版:ビジュアルで「赤い人」の恐怖を直感的に表現。テンポが早く、ホラーとサスペンスの緊張感を短時間で味わえます。

映画は漫画版のテンポ感に近く、ホラーと青春要素を組み合わせた仕上がりでした。原作の重厚さを求めるなら小説、スリル感を楽しみたいなら漫画、映像表現を体験したいなら映画、とそれぞれの媒体で違った魅力があります。

映画『カラダ探し』はこんな人におすすめ

  • 怖すぎるホラーは苦手だけど、少しスリルを味わいたい人
  • 青春ドラマや友情物語が好きな人
  • 原作小説や漫画を読んで映像化をチェックしたい人
  • 橋本環奈さんをはじめとするキャストのファン

ホラーと青春のバランスが取れた作品なので、幅広い層におすすめできます。

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