ドラえもんのび太の絵世界物語|映画感想

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昔からドラえもんの映画も観ていましたが、ホッとするような、明るい気分になる映画だなと改めて思いました。
ネタバレもありますが、映画を観た感想です。


始まりは絵の中にのび太たちが入ってたくさんの絵を楽しむシーンから。迷宮のミノタウロスって…。いきなり命の危機なんですが予告の危ないシーンってここだったんだ(汗)
年々絵が可愛く・きれいになっているなと感じましたが、OPでたくさんの絵の世界に入り込むのですが、それぞれちゃんと絵のタッチになっていて面白かったです。有名な絵画がでてきて、誰でもみたことがある!というものばかり。

絵の世界へ入ったのは、のび太の宿題の為だったんですね。それでもうまく絵が描けないというのび太に、パパが絵に対してのアドバイスをしてくれるのも、画家を目指していた過去もあることからすごく暖かい言葉だなと感じました。

いきなり時空ホールの穴が開いて絵が降って来たときはいきなりで謎過ぎる…と感じましたが、物語後半にちゃんと理由が分かります。ドラえもん映画のいろんな作品で時空ホールは登場していましたが、こんなに小さなクレアが巻き込まれてかわいそうに…。日本誕生のククルに重なりました。
絵本の中に入り込むアラビアンナイトとも今回の作品は似ている部分があるなと感じました。

落ちてきた謎の絵について探る為絵の中に入ると、すれ違う形でクレアが現実世界へひょっこり。かわいい。現実世界に驚き町をさ迷っていたクレア。かわいい~ホッコリお散歩タイム♪と思ったら、工事現場で命の危機に…。数分の間にあんなヒヤヒヤするとは思わなかった。工事のおっちゃんとしずかちゃんのリアクション完全に一致してた。ジャイアン、ナイス!


言葉も通じない不思議な絵の中の女の子クレア。翻訳コンニャクを嫌がって食べないのでいつものメンバーで食べることに。どうやら世間を騒がしている絵画に関係があることを知り、再び絵の中に入りクレアの故郷への道を探します。謎のコウモリ〈チャイ〉も登場し、悪い奴ではなさそうだけど悪魔?なの?
絵の半分を偶然見つけ、その絵を通ってクレアの故郷へやってくることができたら時代も超えていてビックリ。絵からみんなが飛び出してくるシーン…ジャイアンが一人ずつ着地のサポートもしていてナイス!―――と思ったらクレアが逆!!(これは笑いました。)一回目に痛い思いをしたことから、ちゃんと考えて飛び込んだえらい子。(汗)

13世紀の世界へやってきたためもちろん衣装もドラえもんの魔法でチェンジ。翻訳コンニャク、けっきょくクレアの国にやって来ることになったので、ドラえもん達の方が食べておいて正解だったんですね。

幼馴染の少年マイロと再会したクレアは、時間の経過に驚きます。クレアが王女であることを知って驚く5人ですが、しゃべり方もずっと偉そうだったもんね…。残念ながら王様も妃も不在である為、仮設テント…では無く立派なお家を建てて待つことに。いきなり建築されて、お城の衛兵さんに怪しまれなかったのかな?クレアがいるのだから町の人にしても兵士にしても「姫様だ!」と見れば気づく人がいたのでは…と疑問には思ってしまいましたが。

マイロが絵を描くために絵の具から作っているの見て驚くのび太でしたが、そこで宮廷画家が代々受け継いできたアートリアブルー(見る角度によって色が変わる絵の具)の原料を探している話題が出ます。
へたっぴな絵しか描けないことを嘆くのび太に、絵に描こうとするものを好きだという気持ちが大事であると聞かされ、ドラえもんを描いていきます。

画商のパル、道化師のソドロと、怪しい動きをする人物もいましたが、クレアも家族のもとに戻れて一安心。宴の席を楽しみ、ドラえもん達も元の時代へ帰りますが、アートリアブルーをゲットしたいジャイアンとスネ夫はその後もこっそりお城へ戻っていました。
絵画泥棒の容疑をかけられて捕まってしまうジャイアン達。さらにクレアの偽物が好き勝手を始めて、ジャイアン達を処刑しようとする急展開。かなり危険な目にあわされていましたが、しずかちゃんと本物のクレアのファインプレーがすごかったです。どちらが本物か分からなくなっていた状況で、冷静に質問&犯人の見極めもできているからしずかちゃんすごい。
絵画を盗んでいたのはソドロだったこと。実は以前にも盗みに入ったところをタイムパトロールのパルに追い詰められ、タイムマシンで逃走していた事が分かります。その逃走中のハプニングによって、半分になった絵の半分が物語最初ののび太のもとに落ちていたことが分かります。

パル…ミステリアスな青年だと思いましたが、この時代にはまだ無いはずの不思議の国のアリスの話をしたり、いざという時に大慌てで「なんか無いか?!なんか無いか?!」とドラえもんと一緒になってテンパっていたりと抜けているところがかなりある子。
(いや、タイムパトロールさん~~?!)

ソドロを追い詰めたかと思ったら、入り込みライトを取られて凶悪なイゼールという悪魔を呼び出してしまいます。ところが言うことを聞くわけでは無く、手当たり次第に色を吸い取ってみんな真っ白い石像のようになってしまいます。
たくさんの悪魔たちも町を襲い、大変なことになっていきます。

みなで手分けして悪魔を倒そうとしますが苦戦。追い詰められるも、偶然水によって溶けていく様を見て、絵なので水が弱点であることが判明。しかし、イゼールは巨大でちょっとの水では歯がたたず、仲間もどんどんやられていきます。

モーゼステッキで湖の水を断ち、大量の水をかける作戦に出ますが、水も固められて危機的状況に。ドラえもんがやられる直前に何かの道具を投げようとしていましたがうまくいかず、ドラえもんまで…。
絶望的な状況でしたが偶然にものび太はへたっぴドラえもんの絵の中に落ちてしまい、へたっぴドラえもんに会います。戦いの中のあの可愛いドラえもんの安心感が半端なかった…!
ドラえもんがやろうとしていたことに気づいて、再び戦うために絵から出て行きます。今度は成功して、水でできた建物を水に戻すことでイゼールにかけることができました。

無事にみんな元通りなうえ、なんと湖の底にアートリアブルーの原石(材料)を発見。これでずっと描きたかったクレアが描けると喜ぶマイロだったが、目の前のチャイとクレアの姿が消えかかっていた。絵の中の存在であったのだと告白され、完全に消えてしまったクレアたちに悲しむ一同。神隠しにあったクレアのことで悲しむ王様に、宮廷画家だったマイロの父が描いたのが、のび太のもとに落ちたあの絵だったのだ。

クレアがいないことに悲しむ王様やドラえもん達の前に、再びパルがやってきます。なんと時空ホールに漂っていた本物のクレアを発見し、連れてきてくれたのでした!
不思議そうにドラえもん達を見るクレアに、記憶はないのだろうと寂しそうにする一同。しかし、夢で一緒に過ごす場面をみていたとクレアが言う。不思議体験でしたが、みんなと一緒に冒険をした記憶はちゃんんと存在したことがまた感動でした。

今作の中に、過去の秘密道具やネタもたくさんちりばめられていて、とても懐かしさを感じる作品でした。
タイムパトロールはかっこいいヒーローだし、悪魔は怖いけど過去作の魔法を思いだしました。なんと「チンカラホイ♪」まで言ってた!(笑)
クレアはお姫様だけどか弱い少女ではなく、立ち向かってピンチを乗り越える強さがとても魅力的でした。チャイ同様、チョコレートに魅了されていてかわいい。絵の中の存在だからこそ、水を嫌う描写も作中あって、しずかちゃんからのお風呂の誘いも断っていたことに納得。
謎や伏線がしっかり回収されていて大人でもなるほどー!と楽しめました。
エンディングテーマのスケッチも、映画にあっていてさらに感動でした。





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