兄と2人でディズニーへ出かけるため、スマートEXの障害者割引を利用して新幹線を予約しました。紙のきっぷを往復分、何枚も管理するより、交通系ICカード1枚で新幹線の改札を通り、在来線にも乗り換えられたほうが便利だと考えていました。
手続きを始める前は、「どの交通系ICカードを使えばよいか?」「東京駅で在来線に乗り換えたら、その分の割引は?」と疑問もありました。
今回は、普通の交通系ICカードを選んだ理由や、障がい者用ICカードとの違い、実際に新幹線から在来線へ乗り換え、舞浜駅で割引精算をした体験を紹介します。
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※2026年10月の体験です。兄は第1種の身体障害者手帳を持っており、私が介護者として同行しました。割引条件やICカードの取扱いは、手帳の種類・乗車区間・交通事業者によって異なります。利用前には最新の公式案内もご確認ください。
障がい者用と普通の交通系ICカード、どちらを使う?
今回、障害者割引を利用するにあたって、最初に悩んだのが交通系ICカードの選び方でした。
普段利用している交通系ICカードとは別に、「障がい者用Suica」「障がい者用PASMO」「障がい者用TOICA」というカードがあります。
これらは、対象となる障がい者本人と介護者が条件に沿って利用すると、対応するエリアで障害者割引の運賃が自動精算されるカードです。
カードの作成には、障がい者手帳と申込書類を対応している窓口へ持って行って手続きをします。
ただし、調べていくうちに気になったことがありました。
普通の交通系ICカードと障がい者用ICカードでは、利用できるエリアが異なる場合があるということです。
今回の旅行は、静岡県の掛川駅から新幹線で東京駅へ向かい、そこから京葉線に乗り換えて舞浜駅まで移動する予定でした。
そのため、新幹線の改札を通れるだけでなく、東京駅から舞浜駅までの在来線でも利用できるカードを用意したかったのです。
普通のTOICAやICOCAは全国相互利用に対応しているため、首都圏の対応路線でも利用できます。
一方、障がい者用TOICAは、原則としてTOICA利用エリア内の鉄道利用に限定されます。普通のTOICAと同じように、東京駅から舞浜駅まで使えるわけではありません。
また、障がい者用SuicaやPASMOも、普通のカードと同じ全国相互利用には対応していません。
出発地で使えるかだけでなく、旅行先で利用する路線も確認する必要がありました。
普通のICカードと障がい者用ICカードを比較
交通系ICカードの違いを調べてみると、利用エリアだけでなく、購入できる場所や更新手続きにも違いがありました。
今回の旅行で候補にしたカードを中心に比較してみます。
| カードの種類 | 主な購入・発行方法 | 利用エリア・特徴 | 有効期間・更新 |
|---|---|---|---|
| 普通のTOICA | JR東海のTOICA取扱駅など | 全国相互利用に対応。障害者割引は自動適用されない | 障がい者資格の年次更新は不要 |
| 普通のICOCA | 対応駅など。iPhone版はAppleウォレットやICOCAアプリから発行 | 全国相互利用に対応。障害者割引は自動適用されない | 障がい者資格の年次更新は不要 |
| 障がい者用TOICA | TOICA利用エリア内の係員のいるきっぷうりば | TOICAエリア内の鉄道で利用。東京~舞浜の在来線では利用不可 | 原則、発売・更新日から1年間 |
| 障がい者用Suica | Suicaエリア内のJR東日本のみどりの窓口・話せる指定席券売機 | 対応するSuica・PASMOエリアで利用。モバイルSuicaは対象外 | 購入・更新から1年後の同月末まで |
| 障がい者用PASMO | PASMO取扱鉄道事業者の指定窓口など | 対応するSuica・PASMOエリアで利用。モバイルPASMOは対象外 | 発行・更新から1年後の同月末まで |
※障がい者用ICカードは、原則として第1種の身体障害者・知的障害者・精神障害者の大人と、その介護者1名が対象です。本人用と介護者用を2枚1組で発行し、原則として一緒に利用します。ただし、障がい者用Suicaには、営業キロ101km以上の区間で本人が単独利用できる例外があります。
※普通の交通系ICカードは全国相互利用に対応していますが、利用できる区間には制限があります。また、障がい者用ICカードは普通のカードと利用可能エリアが異なるため、旅行先の路線で利用できるか確認が必要です。
※障がい者用ICカードの利用には、障害者手帳の携帯が必要です。購入・更新できる窓口や利用条件は、各交通事業者の公式案内をご確認ください。
静岡県在住の私が気になったのは更新手続き
東京方面で使える障がい者用SuicaやPASMOを作っておけば、旅行先での割引精算がスムーズになるかもしれません。
ただ、私が気になったのは購入場所と更新手続きです。
障がい者用ICカードには有効期間があり、継続して利用するためには所定の窓口などで更新しなければなりません。
静岡県に住んでいる私たちの場合、障がい者用SuicaやPASMOの更新に対応する窓口が近くにあるわけではありません。
東京方面へ頻繁に出かけるなら便利かもしれませんが、旅行の頻度が少ないことを考えると、更新のために対応エリアへ出かけるのは負担に感じました。
自動で障害者割引が適用されることは魅力的ですが、普段の利用場所や旅行先、更新のしやすさも含めて考える必要があると感じました。
今回は普通の交通系ICカードを選択
いろいろと調べた結果、今回は障がい者用ICカードではなく、普通の交通系ICカードを利用することにしました。
実際に用意したのはこちらです。
- 兄:普通のTOICA(カードタイプ)
- 私:モバイルICOCA(iPhone)
※以前はSuicaを利用していましたが、不具合があったため、現在はモバイルICOCAを利用しています。
2人とも同じ種類の交通系ICカードにそろえる必要はなく、今回のスマートEXの予約では、それぞれの乗車用ICカードを指定できました。
新幹線はスマートEXで障害者割引の予約を行い、東京駅から舞浜駅までの在来線では、ICカードで移動します。降車時に駅員さんへ障害者割引の精算をお願いする方法です。
普通の交通系ICカードであっても、JR東海のTOICAエリアからJR東日本のSuicaエリアまで、在来線の利用エリアをまたいでICカードだけで乗車できるとは限りません。
今回は新幹線をスマートEXで別に予約し、東京駅から舞浜駅までの在来線をICカードで利用する行程だったため、この方法を選びました。
旅行当日|新幹線から在来線、リゾートラインへ
掛川駅から新幹線で東京へ|ICカードで問題なく通過
旅行当日、事前にスマートEXで予約し、それぞれの予約に指定しておいた交通系ICカードを使って新幹線に乗車しました。改札では、兄は普通のTOICA、私はモバイルICOCAをタッチ。
2人とも問題なく新幹線の改札を通過できました。
手帳情報の登録から予約完了まで、分からないことや戸惑うこともあったので、無事に通れたときはほっとしました。複数のきっぷを管理せず、ICカードで移動できました。
ただし、スマートEXに手帳情報を登録していても、乗車当日は障害者手帳の携帯が必要です。係員から提示を求められた場合に備えて、忘れずに持参しました。
東京駅で京葉線に乗り換え、舞浜駅で精算
東京駅で新幹線を降りた後は、京葉線に乗り換えて舞浜駅へ向かいました。
新幹線の乗換改札でも、それぞれの交通系ICカードをタッチして通過しました。
ここで気を付けたいのは、スマートEXで新幹線の障害者割引を利用していても、普通の交通系ICカードで乗る在来線の運賃まで、自動的に障害者割引になるわけではないということです。
舞浜駅に到着したら、自動改札にはタッチせず、駅員さんのいる有人改札へ向かいました。
兄の障害者手帳と、本人・介護者それぞれの交通系ICカードを提示して、「障がい者割引での精算をお願いします」と伝えました。
駅員さんが端末で手続きをしてくださり、案内に従って1人ずつICカードをタッチして精算します。
今回は兄も私も障害者割引が適用された運賃で精算できました。
普通のICカードでは割引が自動適用されないため、降車駅で申し出る必要がありましたが、駅員さんの案内に従って問題なく手続きを終えられました。
※障害者割引の条件や精算方法は、利用区間・手帳の区分・交通事業者によって異なります。普通のICカードで乗れば必ず割引精算ができるというわけではないため、事前に確認することをおすすめします。
ディズニーリゾートラインでも同じように利用
舞浜駅に到着した後は、ディズニーリゾートラインも利用しました。こちらでも、普通の交通系ICカードと障害者手帳を使って割引を受けることができました。
ディズニーリゾートラインの公式案内では、交通系ICカードで乗車する場合、自動改札から入場し、降車駅では自動改札にタッチせず、障害者手帳などとICカードを駅のキャストに提示する方法が紹介されています。
私たちも、手帳と2人分のICカードを提示して、割引の手続きをしていただきました。
JRの障害者割引とは条件が異なるため、それぞれの交通機関の案内を確認しておくことが大切です。
参考:東京ディズニーリゾート|障がい者手帳などをお持ちの方の割引運賃
帰りの新幹線もアプリから変更可能
帰りの新幹線は、事前に指定席を予約していましたが、旅行当日に予約を変更することになりました。
思っていたよりも早くに帰路につくことになりました。
スマートEXで障害者割引を利用していたため、変更できるのか少し気になりましたが、アプリから手続きすることができました。
今回の変更では、追加の変更手数料もかかりませんでした。
スマートEXの公式案内によると、障害者割引の商品も、ICカードでの改札入場前で、予約している列車の発車時刻前であれば、所定の条件内で何度でも手数料無料で変更できます。
ただし、介護者同伴で予約している場合は、先に障がい者本人用の予約を変更し、その後に介護者用の予約を変更する必要があります。
また、列車を変更すると、本人・介護者ともに登録していた乗車用ICカードの指定が解除されるため、変更後はそれぞれのICカードを再指定する必要があります。
※変更手数料が無料でも、変更する列車や設備などによっては料金に差額が発生する場合もあります。
まとめ|普通のICカードでも障害者割引を利用できた
今回の旅行では、スマートEXで障害者割引を利用して新幹線を予約し、交通系ICカードで移動しました。
新幹線の改札も問題なく通過でき、東京駅から舞浜駅までの在来線でも、降車時に障害者手帳と2人分のICカードを提示して割引運賃で精算していただけました。
最初は障がい者用ICカードを作るべきか悩みましたが、利用できるエリアや更新場所を調べ、私たちの旅行には普通の交通系ICカードが使いやすいと判断しました。
障がい者用ICカードには、自動で割引運賃が精算される便利さがあります。一方で、利用範囲や有効期間、更新手続きには注意が必要です。
大切なのは、利用するICカードの種類だけでなく、旅行先の路線で使えるか、障害者割引をどのように受けるのかを事前に確認しておくことです。
スムーズに利用できたのはやはり嬉しかったです。
ただ、予約・変更するたびにICカードの指定をその都度する必要があるので、忘れないように気を付けなければと思いました。
今回、実際に予約から乗車、精算まで経験できたことで、次に旅行するときは、もう少し安心して準備を進められそうです。
