『カラダ探しthe last night』映画感想(ネタバレあり)

夜の遊園地

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『カラダ探し』の続編となる映画『カラダ探し THE LAST NIGHT』が公開されました。前作に続いて羽住英一郎監督がメガホンを取り、橋本環奈さんや眞栄田郷敦さんら豪華キャストが再び集結。さらに新たな登場人物も加わり、物語は一層スケールアップしています。今回の舞台は深夜の遊園地。血まみれの「赤い人」に襲われ、何度も殺されては同じ一日を繰り返す高校生たちの運命とは――。本記事では、監督やキャストの紹介、そしてネタバレを含むストーリー解説をお届けします。

※この記事ではネタバレがありますのでダメな方はゴメンナサイ。

目次

監督・キャスト

監督
羽住英一郎
代表作には『海猿』シリーズや『暗殺教室』などがあり、大規模なアクションやスリルある展開を得意としています。緊張感のある演出とテンポの良いストーリーテリングに定評があり、幅広い世代に親しまれる作品を数多く手がけてきました。

キャスト

  • 橋本環奈(森崎明日香)
  • 眞栄田郷敦(伊勢高広)
  • 櫻井海音(一ノ瀬陸人)
  • 安斉星来(早川岬)
  • 鈴木福(田辺大和)
  • 本田真凜(木下有紗)
  • 吉田剛明(鮫田航)
  • 木村佳乃(謎の女)

ストーリー

前作で“カラダ探し”を終えた明日香と高広。しかしその直後、高広の目の前から明日香が忽然と消えてしまう。
そして3年後…。一ノ瀬陸人ら5人の高校生が深夜の遊園地で目を覚ますと、そこには血まみれの少女「赤い人」が襲いかかってくる。彼らは無惨に殺されるが、目を覚ますとまた同じ朝。ループする恐怖から逃れるため、彼らは“カラダ探し”に挑むことになる――。

記憶が戻った高広と話をしていた明日香だったが、気が付くと廃墟のような見知らぬ場所にいた。カラダ探しの儀式に使われたであろう不気味な空間には、赤い柱のような石が光っていた。

カラダ探しスタート
遠足で遊園地へとやってきた学生たち。陸人と大和も遊びだすが、ロングコートの男を見つけて不審がったり、小さな女の子が立ち入り禁止区域へ向かうのを目撃したりと不穏な様子。少女を心配して後を追うと、ジェットコースターの走る洞窟のような空間で…「ねえ、私のカラダ、探して」と告げられる。

午前0時。制服姿で再び夜の遊園地にいた陸人、大和、岬、有紗、航。戸惑いながらも目の前の現実から、これが都市伝説のカラダ探しなのでは?という結論にたどり着く。しかし、すぐ全員が納得できるわけもなく、メンバーは二手に分かれます。
写真を撮りに行くという有紗に大和も付いて行き、二人はメリーゴーラへンド。
陸人、岬、航は、建物へ向かう少女を心配して追っていきます。近づいてみるとそれは全身真っ赤に染まる赤い人。
逃げ出した航は赤い人に飛びつかれ惨殺されてしまい、陸人と岬は必死でその場を逃げ出します。
メリーゴーランドでは有紗が写真を撮ろうとしていましたが、ここにも赤い人が忍び寄っていて2人ともやられてしまいます。
陸人と岬は逃げ込んだ先でカラダの一つを発見したものの、赤い人に襲われてしまいカラダを運ぶことはかないませんでした。

翌朝目覚めるとまた遠足の日を繰り返しており、動揺しながらもカラダ探しのメンバーで話をすることに。
赤い人に追われながらもなんとかカラダを運ぼうとしていたメンバーでしたが、フードをかぶった男に妨害され、またしても失敗に終わります。

レストランで昨夜の事を話す陸人たちは、ネットの情報から妨害してきた男の事を突き止め、過去に遊園地で起きた事件についても知ります。
そこに再び現れたフードの男。高広に招かれて廃墟でカラダ探しについて話を聞くことになります。
高広も過去にカラダ探しをしていた事。全て終わると全員の記憶は無くなってしまう事。そして幼馴染の明日香の存在が消え、過去に遊園地で殺されたことになっていたのだと聞きます。前回赤い人だった小野山美子は代わりに生存しており、カラダ探しをクリアしたとしても誰かが生贄にならなければならないということでした。

呪いを止めるために
ずっと明日香を取り戻す手がかりを探していた高広は、ずっと今まで調べてきたらしく、犠牲をださずに儀式を終わらせる方法を探していました。
資料の中にあったある島の写真を見た岬が、殺されるときに浮かんだ映像と同じだと言い、手がかりを求めてその島へ向かう事にします。

大和君がここで親のカードを使って豪華クルーザーを用意し、「帰りのバスに間に合うように戻ればいいか」と皆で遠足を抜けます。
写真は残らなくても大事な記憶になる…と出発前に陸人たちは集合写真を撮りました。

赤い石のある不気味な空間。明日香は石になった女性から話を聞きます。カラダ探しの呪いや、現在明日香のカラダ探しが行われていること。殺された人たちの血が集められた赤い石を壊せば、呪いを止められることなど…。
赤い石に明日香が手を伸ばすと、現実世界で儀式の部屋を訪れていた高広の姿が…。ようやく再開できた2人は、カラダ探し終わらせるために、お互いのやるべきことを確認しました。

夜の遊園地で手分けして体を探す陸人たち。時には惨殺され、時にはうまくかわし、ゴーカートで爆走。
日中の遊園地では、カラダ探しの対策を練りながらもしっかり青春を満喫している陸人たち。
高広は時々襲ってくる、明日香が殺された時の記憶に悩まされていました…。

最後のパーツを求めて、停止中のジェットコースターを動かす為に電源を入れに行くグループ。乗り場で待機するグループに分かれて行動しましたが、電源を入れるために向かった有紗、大和、航は赤い人に襲われてしまいます。なんとか電源を入れることはできたため、高広たちは急いでジェットコースターを調べようとします。

しかし、そのタイミングで明日香が赤い石の破壊に成功。遊園地では暗い空にヒビが入り、異変が起きます。


さらに悪化した現実
気が付くと夜が明けた遊園地。日付が次の日になっており、カラダ探しが終わっている?と驚く高広と陸人、岬。しかし昨夜死んでしまった有紗達3人がどこにもいません。
落ち込む高広が友人の篤史(前作でカラダ探しをした人)に会いに行くと、過去の事件で明日香以外にも3人犠牲になっていたと聞いて急いで過去の記事を調べます。有紗・大和・航まで、明日香と同じ事件で殺されたことになっていました…。
その収監されている殺人犯の女性に話を聞きに行った高広は、明らかに何か知っているだろう女性につかみかかります。明日香が赤い石を壊したことで代わりに死者の世界から戻ることができたが、気が付くと血だらけで殺人犯になっていた女性。三神遥は「やっと抜け出せたのに」と話す。 遥かに掴みかかる高広に看守達が急いで止めに入ります。
明日香を取り戻す方法を尋ねる高広に、遥は最後の手段を告げます。
遥が死者の世界から持ち帰った赤い石のカケラに血を与えることで、一夜だけカラダ探しができる。しかし失敗すれば本当の死。
遥は、「赤い石を壊そうとしても、呪い殺される。一人もできなかった。あの子のカラダ探しが終われば」
もう後がない最後のチャンスに賭けて、陸人は時計台の柱に全員の名前を書き残します。記憶は消えても何かきっかけがあればとの考えだった。
そうして高広たちは最後の夜に挑みます。

再開場所は電源を入れたジェットコースターから。探し始めたばかりなのに赤い人がきてしまい、陸人が体を張って時間を稼ぎます。その際、ジェットコースターも誤作動を起こしてしまい慌てて高広と岬が乗り込んで探します。
高速で走る不安定なコースター上。最後のパーツを見つけ必死に赤い人から逃げますが、とうとう高広一人に。
そうして自身も重症を受けて諦めかけますが、石になった明日香の声と過去の約束を思い出し、痛みを耐えて再び赤い人に挑みます。
火だるまになった赤い人をゴミ収集車にへ押し込み、ようやく全てのパーツを完成させ、高広も意識を失います。


結末
場面は学校へ。担任が陸人たちの不在を尋ねると、忘れ物を探しに遊園地へいったという。
カラダ探しが終わったことで、陸人たちの記憶は1日抜けている状態だったが、なぜか遊園地へと集まる5人。疑問を抱えながらも、仲良くジェットコースターに乗り込んでいきました。

母校の礼拝堂に足を運ぶ高広。明日香がいない現実に悲しむ高広だったが、そこに返ってきた明日香。ようやく再開が叶いました。

ラスト…
大和と、前作登場した翔太が赤い人について語り合っている場面。なにやら赤い人が現実にも出現しており、ループしないから殺されたら終わりという衝撃。
警察官が赤い女に襲われている映像で終了…。

感想

原作ではずっと舞台は学校でしたが、まさかの遊園地でカラダ探しが始まる!…と、かなり期待をしていました。しかも前作のラストで、明日香が過去に殺されたことになっているし、予告では不気味な儀式や拘束されている謎の女性まで。気になる所だらけでした。
きっと儀式のこととかカラダ探しについても、もっと解明されていくんだろうな、とあれこれ考えていました。
そして実際に観てみると、謎が多い作品な気がしました。


赤い人になってしまった8歳の明日香だったり、呪いで石になってしまう設定。そして、けっきょく明日香は無事に戻れたけれど、生存したことになっていた小野山美子は?
殺人犯として収監されていた三神遥は?

笹菜

どうなったのだろう?気になる

この辺りは小説版も読んで話に追い付けた部分もありますが、
赤い石を壊そうしたら呪われる。三神遥もそうで、石になってしまった。
しかし、呪いに取り込まれないように強い意志で抵抗し続けていた。遥が石になっていた周辺に顔らしき石がたくさんあったのは石の破壊に失敗して犠牲になっていた人たちなんですね。
遥もようやく現実に来れたと思ったら連続殺人犯という最悪な状況でしたが、高広に赤い石のカケラを託して、最後の夜のチャンスを教えてあげたりと、助けにもなっていました。

映画という限られた時間の中では仕方ないかもしれないが。かなり謎な部分ありましたね。
「石のカケラに血を与えるとラストチャンスがある。失敗すると死んじゃうけれど。」と話す遥。その情報一体どういう経緯で知ったの?
高広達よりはいろいろ知っていそうな遥だけど、赤い石を壊した後は何が起こるかわからない。けっきょく遥も完全な解決方法は分からないんですよね?遥自身、カラダ探しに巻き込まれた一人なんだとは思うけれど。

( 原作の小説では殺された小野山美子を、親が儀式で蘇生しようとして、そこに悪霊みたいなものもとり憑いて化け物になってしまった…という話だったけれど。 )

映画のカラダ探しでは、繰り返しの中で死んだ人達の血が赤い石に集められている。そうしてカラダを全て集め終わったら、メンバーの一人が生贄になり死者の世界へ飛ばされ、死者が復活。
明日香のカラダ探しがスタート…ということを考えると、死者の世界に飛ばされるとその人自身のカラダ探しが始まるといった形なのか。しかし1作目では赤い人は小野山美子だったよね?いつのタイミングで遥は石になってしまったのだろう?時間がズレていて、いろんなところでカラダ探しが行われているのか?

ラストでは赤い人が現実で警官を襲うシーン…。また続編がありそうな終わり方でした。


今作は赤い人のビジュアルもすごく、ギョロ目ですごいインパクトでした。予告でもありましたが、上半身が後ろに倒れこんだ状態で迫ってくるの恐ろしいですね。

前作でもカラダ探し中に曲が流れていましたが、今作ではさらにアニメのOPみたいにキャラクターのイラスト風なシーンがバン…バン…バン!と出ていた。もうちょいシリアスに寄せるかと思っていた。
流れてくる歌もめちゃくちゃ明るくて、ちょいふざけています??という感想も抱きました。

ガッツリ怖いホラーじゃないから、学生さん達でも観やすいと言えるのかも。

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